DIARY

ONE YEAR LATER

By 2020年7月1日 No Comments

photos:Kentaro Yamada

昨年6月末、LA郊外で開催されたBORN-FREE11。米国屈指のカスタムショーでローンチされた4Q FOREMANを愛用し、早くも1年が過ぎた。光陰矢の如し。

 

Calif. Oaklandを拠点とするプロスケーター/カスタムビルダーMax Schaafが、名作4Q CHUKKAに続きWHITE‘S BOOTSと共に捻り上げたシグネチャーモデルの第2弾。ライトでクッション性の高いクリスティーソールや、米国オーソライト社のインソールを標準装備し、前作より軽快に設定された履き心地が真骨頂だが、レースアップ・ブーツならではのフィット感はBikerに大きなアドバンテージとして歓迎された。

1905年に創業したアメリカ・シカゴの老舗タンナーHorween Leather Companyが独自のレシピで加工したオイルレザーChromexcelを採用油分の保有率が高く防水/耐久性に富み、その上馴染み易いというブーツには正に三拍子揃った秀逸なマテリアルだが、難点を強いて挙げるなら、“丘染め”と呼ばれる革の表層のみを着色する染色方法のため、他のオイルレザーと比べキズが付きやすく、特に黒革の場合はそのキズの下から地色が出易い。しかしこれを“茶芯”と呼び、「テイスティなエイジング」と称賛するスキモノも存在するのは周知の通り。

過酷な使用を強いるバイクライドですっかり貫禄が出た我が4Q FOREMAN。2020年の下半期も容赦無く履き込む所存だ。