
厳しかった残暑も翳りを見せ、ようやく秋めいてきた今日この頃。しばらくご無沙汰していたOxford Black Roughoutにまた躊躇いなく足を通せる季節がやってきた。実際に履いていて熱がこもったり蒸れたりするわけではないのだが、ラフアウトゆえどうしても外観的に夏場は敬遠しがちになってしまう。
新調した4Q Chukkaにも共通して言えることだが、WHITE’Sの靴には“ただそれを履きたいがために外出を促す魅力”がある。目的地はないけれど、ただバイクを走らせたいがためにエンジンに火を入れる感覚に良く似ている。WHITE’Sを履くこと自体が外出の目的として成立しているのだ。
それはやはり愛着の深さによるところであり、そうまで想える靴作りをしているブランドは世界広しと言えど極めて稀だ。ただのツールとしての靴を超えた存在であるとしても過言ではないだろう。
ROLLER magazine / KSK