DIARY

WHITE’S LEGACY

By 2020年10月14日 No Comments

19世紀半ばにアメリカで誕生したWhite’s Boots。屈強なワーカーたちはもちろん、多くのバイカーたちが厚い信頼を寄せる、世界でも指折りのワークブーツブランドはいかにして生まれたのか。

現在のWhite’s Bootsの基礎を築いた創業者オットー・ホワイト(Otto White)は、ブーツ作りのイロハを父親から教わった。その父親もまた、1800年代後半にブルーリッジ山脈できこりや軍人の靴を作っていた彼の父親(オットーの祖父)からこの技術を学んだとされる。1915年オットーはワシントン州東部の街スポーカン(Spokane)で、最初のショップをオープンするが、その時点でWhite’s Bootsは当時手に入れられるブーツの中で一番快適で、そして耐久性の高いブーツとして巷では知られた存在であったという。創始者オットーは1972年に亡くなるまで現場の第一線に立ち、後継者となる次世代のブーツ職人たちへ、祖父の代から守り続けて来たクオリティーとクラフツマンシップに対するこだわりを、あますところなく伝えた———オットーがこの世を去って約半世紀。White’sはひとりのブーツ職人が編み出したハンドメイドによる製造方法を頑なに守ってきた。防火線をつくったり、電柱に登ったり、木を切断したり、過酷な環境で作業する労働者たちの厳しい要求に応えるためには、カスタムフィットしかない、オットーはそう確信していた。そして、そのフィロソフィーはいまもカンパニーの礎となっている。

 

 

White’s Legacyは強さと信念、そして誇りを持つ人々にインスパイアされて築き上げられてきたものだ。靴にパフォーマンスを求めるなら、White’s Bootsはどんなシーンでも決して屈することはないだろう。望みさえすれば、最高峰のブーツを我がものとすることができる。なんと贅沢なことだろうか。