アメリカンメイドのワークブーツの最高峰といえばSMOKE JUMPERだが、WHITE’S BOOTSが誇るこの看板と双璧をなすモデルがSEMI-DRESS だ。ワークブーツとドレスシューズのハイブリッドともいえる意匠が与えられたモデルで、なんと1930年台からラインナップされるWHITE’S BOOTS屈指のマスターピースである。過酷な現場で真価を発揮するSMOKE JUMPERに対し、SEMI-DRESS はデスクワーカーをターゲットに開発、医者や弁護士にも重宝されたと言われている。ワークとドレスの中間的存在ゆえ、営業職や接客業でも違和感なく着用できる万能種といえよう。
ソールはVIBRAM社の#700ソール。シチュエーションを問わず足元をサポートしてくれるオールマイティーな選択。ラストは#55で程よい高さのヒールがジェントルなデザインを際立てる。アーチイーズの効いた履き心地もWHITE’Sならでは。
アッパーレザーとシングル・ミッドソール、VIBRAM社の#700ソールをハンドソーンウェルテッド(手縫)とステッチダウンを駆使、ガッチリと縫い上げるのがWHITE’Sの流儀。コバのダブルステッチは必然からなる機能美に他ならない。