年末年始を跨いだRIPPER16の締め切りでうつつを抜かしている間に、2021年も1ヶ月が過ぎ去ろうとしている。おかげさまで新刊は無事に今週末発売する運びだが、舌の根の乾かぬうちに2月末に控えたROLLER37の取材が佳境を迎えつつあり……このご時世、雑誌屋稼業で忙しいなんて文字通り“有り難い”かぎりだが、“習慣”とは恐ろしいもので、COOLやINTERESTを追求する上で毒になるルーティンの呼び水にもなったりする。
マンネリで停滞する思考をクリアに保ち、さらなる高みを目指すのが作り手に課せられた命題だろう。かくいう自分の場合、気分転換や思考のリフレッシュに一番手取り早く、かつ速攻性のある方法は靴を新調すること。無論、洋服でも帽子でもいいのだが、新しい靴の効果は絶大だ。
かくして2021年を迎えると同時におろした一足がこれだ。WHITE’Sが誇るショートブーツの名作NORTHWEST OXFORDで、乾いたダードが良く似合いそうなラフアウトのREDDOGを選択せり。
クッション性に富むトラクションソールや控えめなアーチイーズが特徴で、その履き心地はラインナップの中で最もクセのないニュートラルなもの。エントリーモデルとして人気が高いのもうなづける。
昨年、着脱性を向上させるべく履き口を広げるため、7つあったアイレットを6つとするマイナーチェンジを経たNORTHWEST OXFORD。新たなWHITE’Sと共に歩み出した2021年。仕事/プライベート/バイクライドを問わず、徹底的に履き込んでいく所存だ。
photos: Kentaro Yamada