立秋をとうに迎えたにも関わらずいまだ記録的な猛暑日が続いていた9月初頭、1足のブーツが手元に届いた。
ワシントン州スポーケーンを拠点に、150年もの歴史と伝統に紐付く堅牢なワークブーツを手がける
WHITE’Sのスペシャルモデル。何がスペシャルってこのブーツ、デザインを手掛けたのはハーレーを通して出会った
オークランドのMax Schaaf、親友の記念すべきシグネチャーブーツである。
ウエストサイド・ベイエリアを拠点に“4Q CONDITIONING” という
プライベートレーベルを掲げるMax Schaafと出会ったのは、確か2004年だった。
マックスの住むオークランドに初めて訪れた2004年。
SFの街並みがかすむオークランド側のベイサイドにて愛機のナックルと共に。
Photo:ECO
マックスとの出会いの経緯はまた別の機会に書くつもりだが、当時より非凡なセンスを感じさせた彼は、
今やスケートボードとカスタムバイクという異なるフィールドを股に掛け、独自のポジションから
無二のクリエイションを展開する世界的なプロスケーター/バイクビルダーとして日本でもお馴染みだ。
そんなマックスが率いる4QとWHITE’Sの初のコラボレモデル“WHITE’S 4Q CHUKKA”がローンチされたのは、
昨年6月末にLA郊外の緑豊かな国立公園で開催された全米屈指のカスタムバイクショーBORN-FREE だった。
それから1年後、2018年のBORN-FREEに再度出店したWHITE’Sのオフィシャルブースでお目見えしたのが、
“WHITE’S 4Q CHUKKA”のブランニューカラー。デビュー当初はブラックしか存在しなかったが、今季よりブラウンが登場!
ブラックor ブラウン———悩み深い選択ではあったが、“新色”という響きにも惹かれ、ボクはブラウンをチョイスした。
堅牢なワークブーツのスペックを持ちながら、同時にドレスシューズのような色気を放つ真新しい“4Q CHUKKA”。
生涯初のWHITE’Sに足を入れてみる。ブーツを履き立ち上がった瞬間、早速WHITE’Sの洗礼を受ける。
土踏まずにピタリとフィットするインソール形状“アーチイーズ”のフィット感で、
これは初体験なら誰もが体感するだろう独特な履き心地である。
スニーカーには足裏の形状に合わせたインソールを持つタイプが存在するが、ワークブーツでこの感覚を味わうのは初めて。
長時間の着用で効果を発揮するというスペックである。
懸念してた革自体のアタリだが、これは驚くほどにソフト。
4Q CHUKKAは重厚な風合いのクロムエクセルレザーが用いられているが、
独自の製法で鞣されたオイル含有量が多いこのステアハイドは、足馴染みの良さの要因にもなっていると思う。
個人差はあると思うが、新品のワークブーツでありがちな馴染むまでの靴ズレも、4Q CHUKKAにはほぼなかった。
アンクル丈ゆえ脱ぎ履きの煩わしさもなく、ライド時の安心感も抜群。
ということで、入手したばかりではあるがアメリカ出張の伴侶に抜擢。4Q CHUKKAと共にハードな取材へ行ってきます。