DIARY

For Rainy Days

By 2024年4月2日 No Comments

雨の日にこそWHITE’Sを嗜むという人はどれくらいいるのだろうか? 僕はそのひとりで、雨予報となれば迷いなくOXFORD BLACK ROUGHOUTに足を通す。もちろんオイルをふんだんに含んだ上質なレザーを採用しているとはいえ、雨が革靴に良かろうはずもないのは明らかだ。

子の代まで自身の相棒たるブーツを継承せんと丁寧に着用し、メンテナンスも怠らないブーツ愛好家からすると、とんだ冒涜に映るかも知れない。けれどこれもワークブーツの最高峰たるWHITE’Sのタフネスに敬意を払い、その質実剛健たる作りに絶対の信頼を置くからこそだ。

OXFORDは短靴ゆえ雨の日のライドには適さないが(そもそも雨の中、好きこのんでバイクに乗る気概は持ち合わせていない笑)、歩き回るだけであればどんな大雨であっても、まず靴の中まで濡れることはない。ハンドソーンウェルテッド製法がもたらす高い防水性の恩恵で、深みのある水溜まりにも躊躇なく入っていくことができる。

雨の日を疎ましく感じるのは濡れた足元の不快感によるところが大きいが、WHITE’Sを履けばそんな憂鬱とは無縁。ゴム長では様にならないが、WHITE’Sなら見た目にも申し分ないのは言わずもがな。雨降りが増えるこれからのシーズン、ますます活躍してくれることだろう。

ROLLER magazine / KSK