少しばかりの時間を見付け、バイクに火を入れ走り出す。小一時間の気分転換だ。レースアップやプルオンのようにシャフトのあるブーツに足を通すときの気の引き締まる感覚も捨てがたいが、OXFORD BLACK ROUGHOUTはローカットゆえ着用の手間も要らず、気ままに出掛けられる利点がある。
バイクを降りて周辺を散策する際にも、比較的軽量な短靴のため足への負担も少なく疲れ知らずだ。指で押しても凹むのが分かるほど柔らかいVIBRAM#2021のクッション性の高さも軽快な履き心地に一役買っている。
先日も名古屋JOINTS CUSTOM SHOWの取材にて、コンクリートフロアの会場を一日中歩き回ったが、足元の痛みは皆無。OXFORD BLACK ROUGHOUTにはC461のラストが使われており“アーチイーズ”はやや控えめだが、それでも労働者たちの足を疲労から守ってきたWHITE’Sの看板技術の恩恵は確かに感じられた。
ワークブーツやバイカーブーツとしてのタフさだけでなく汎用性も兼ね備えたOXFORD BLACK ROUGHOUTは、初めてWHITE’Sを手に取る人はもちろん「日常的にリラックスしてWHITE’Sを履きたい」という向きにも打って付けだ。
ROLLER magazine / KSK