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About Oxford Black RO

By 2023年8月19日 No Comments

在宅でのデスクワークも多いため毎日着用する訳ではないが、OXFORD BLACK ROUGHOUTとの付き合いも早5ヶ月が過ぎた。これまで断片的にそのスペックをお伝えしてきたが、ここで一度、我が相棒がどのようなモデルなのか取りまとめておきたい。

ベースとなるOXFORDは本国のカタログにはない日本固有種で、美しい曲線美を描く緩やかなロングノーズと上品な爪先の反りが特徴となるC461ラストを使用している。BLACK ROUGHOUTはアメリカンブーツの殿堂たるSTUMPTOWNの発案により生み出された言わばファクトリーカスタムモデルで、随所にユニークな仕様が与えられている。

その名の通り厳選されたオイルドラフアウトをふんだんに使用しており、無骨ささえ感じさせるアッパーだが、トゥにはドレスキャップをあしらう。加えてソールにはクッション性に富むスポンジタイプのVIBRAM #2021を採用することで、絶妙な塩梅でカジュアルなムードも加味している。これら異なる味付けのディテールを破綻なくまとめ上げるセンスたるや。

シングル+ハーフソールとされたミッドソールを始め、ステッチやアイレット、フラットレースもすべてブラックで統一される中、グッドイヤーウェルトのダブルステッチのみホワイトとされ個性を主張している。

個人的には愛機がハイペグであることに加え、過去の骨折により左足首の可動域がやや狭いこともあり、シャフトのない短靴である点も非常にありがたい。バイクとの擦過や日々の使用により所々毛足が寝てテカリが生じてきているが、それさえも気にならず、むしろ好ましく感じるのは質実剛健を美徳とするWHITE’Sだからこそだ。

ROLLER magazine / KSK