DIARY

A CHRONIC ILLNESS

By 2021年5月20日 No Comments

月末発売のROLLER #39の締め切りをどうにかサヴァイブすると、気付けば季節はバイクのベストシーズンに。

昨今は2号機69XLCHにすっかり出番を奪われうっすらホコリを被っていた1号機49FLだが、久々に訪れた何もない休日、数ヶ月ぶりに火を入れパトロールへ繰り出した。

勝手知ったる東京湾岸を気持ちの良いペースでクルーズ。最近は古いSPORTSTERの軽快な乗り味に傾倒していたけれど、長年連れ添ったPANHEADのフィーリングはやはり唯一無二だなぁ………なんて悦に浸り。そんな感じで気分良く流していると、なんも前触れもなく市街地のど真ん中で不調に見舞われる。騙し騙しの運転でなんとか編集部に不時着して、ひと通りのトラブルシューティングを行うと、エンジン内部の異常である可能性が濃厚。それはもはや自分のスキルでは修復不能なトラブルであることを意味したが、いてもたってもいられずエンジンをバラし(バラすだけなら工具があれば可能)、原因を探るべくかかりつけのプロショップへ。

プロの診断により、故障の原因はものの10分で判明した。フロントバンクの排気側のバルブが曲がり、正しい燃焼に必須である圧縮工程に支障をきたしていた。シリンダーヘッドに鋳込まれているシートリングという部位がなんらかの弾みでズレ、その瞬間あらぬ角度でヒットしたバルブが曲がったと推測している。実はこのトラブル、過去にも経験があって、言わば愛機の持病のようなもの。原因が解明されたのはよかったが、同時にプロショップの治療が必須であることも確定せり。久々にシャバの空気を吸い気分良く走っていたのも束の間、またしても戦線離脱と相成った我が49FL。梅雨が明けるまでには戦線復帰できればいいのだけれど。修理代も痛いよなぁ………嗚呼