前回“ベストシーズン到来!”とお伝えした矢先
我が愛機49FLがエンジントラブルに見舞われた。
V型エンジンを構成するリアシリンダーヘッド内部
エギゾーストポートの“シートリング”が事もあろうに脱落。
走行中に高速開閉するバルブとシリンダーヘッドの接点となる
円形の金属部品でそう簡単に外れるものではないが
経年の金属疲労が原因だと思われる想定外のトラブル。
直前まで調子良く走っていたのだからタチが悪く
それでも燃焼室内にダメージがなかったのは
不幸中の幸いか——
この時期に走れない——そんな現実を受け入れることができず
いてもたってもいられずに
長らく惰眠を貪っていた弐号機の引っ張り出してホコリを落とし
久々に火を入れた次第。
こいつも元々は半世紀以上前のHarley-Davidsonで
排気量750ccのフラットヘッドを搭載するWLモデルだが
旧車レースAVCCに出走するためのアウトフィットを備え
FCRキャブレターやクロスミッションでチューンしたレーサーだ。
暴力的なトルクはないけれど
バタバタと回るエンジンと3速ミッションで街乗りも実に楽しい。
やはり車種や大きさ問わず、バイクは走ってなんぼである。
春爛漫 SMOKE JUMPERに心酔せり。