RIPPER MAGAZINE VOL.12が世に放たれた3月末日。
奇しくもその同日、“鉄”スクーターを主題とする新雑誌が産声をあげた。
WELLERと名付けられたそれは
「鉄スクーター」と呼ばれるヴィンテージスクーターの魅力を掘り下げるためのマガジンで
VespaやLambretta、Rabbit、Silver Pigeonなど50〜70年代にかけて世界各地で生産された
個性豊かなスクーターをコンパイルする古くて新しい1冊。
“鉄”スクーターといえば、個人的にはこんなモデルに興味津々。
第二次大戦時、主に空挺部隊に納入されたミリタリーモデルで
米国の産業用小型車両の製造メーカー”Cushman Motor Works”のプロダクト。
空挺兵と共に上空から地上にパラシュートで降下させる設計で
Cushman Airborneと呼ばれた軍用車だ。
戦後になるとCushmanは通勤通学のコミューターを担うシビリアンモデルをリリースしたが
4輪車での移動が常のアメリカでは、都市部以外の需要は望めなかった。
“US ミリタリー”つながりでいえば、こちらのブーツも忘れるべからず。
WHITE’SのアップカマーMP SERVICE BOOTS は
MILITARY POLICE=憲兵が愛用したタフなサービスシューズをモチーフに
最上のマテリアルを専用設計のBarrie Dress Lastを用いて
クラシカルかつドレッシーに仕立てた意欲作。
シャープなフォルムが精悍な印象だが
名門HORWEEN社のクロームエキセルレザーを採用し
履き込むほど美しい経年変化を楽しめるのもこのブーツの美徳。
足全体を包み込むような抜群のフィット感は6インチハイトのレースアップの恩恵だが
フラットなBarrie Dress Lastにより、WHITE’Sとしてはニュートラルな履き心地なのも特徴。
英国ラバーソールの老舗Harboro Rubber Co.きっての名作ソールDAINITEも見所で、
いかなる天候でも安定のグリップ力を発揮してくれる。
DRESS UP or DRESS DOWN
シチュエーションを問わないオールラウンドプレイヤーだ。
先述の新雑誌WELLERではNEIGHBORHOODのプレジデントで
無類のバイク狂として有名な滝沢伸介氏のインタビューを担当した。
東京のストリートカルチャーを牽引するインフルエンサーの
知られざる二輪の原体験と鉄スクーター考察をまとめたコンテンツ
ご高覧いただければ幸いです。
また同号ではこだわりの鉄スクーター乗りの足元をドレスアップするブーツとして、
MP SERVICE BOOTSをレコメンド。
Doc Martensという永遠のマスターピースに継ぐ新たなドレスコード
要チェックです。