photo:Kentaro Yamada
約1年を費やしてガラージビルドした愛機1949年式のH-D。
2015年の師走に開催された横浜HRCSに出展し
幸運にもDICE MAGAZINE’S PICKとCYCLE ZOMBEIS PICKを獲得した。
photo:Kentaro Yamada
国内外の友人たちの多大なるサポートのおかけで
当初のイメージを遥かに上回るプロジェクトとして
感動的なフィニッシュに至ったが
事の発端は勢い任せの見切り発車ゆえ
製作工程は当然の如く紆余曲折の連続で困難を極めた。
マスプロダクトのモーターサイクルをベースに
自らの美学を投影した世に1台を作るという行為。
鉄を熱して曲げ、切り、繋ぎ合せて磨き込んだ部品を
惜しみなく組み込んだ、オーナーにとって至上のCustom Bike。
One&Onlyを実現するために費やされる気の遠くなるような膨大な時間
そして”磨き”に代表される地味な仕込みの連続。
1台のCustom Bikeを生み出す苦悩と喜びを
身をもって体感した稀有な経験だった——
あれから3年。
2万kmほど走り込みすっかり目にも体にも馴染んだ昨今だが
実は昨年末から友人のアトリエに再びドッグインして
愛機のリニューアルに着手している。
2度目となる49FLプロジェクトの目玉は
オークランドの親友が筆をふるったフューエルタンクだ。
暇を見つけてはガラージに通い、ジャッキアップした愛機と対峙している今日この頃。
昨年末に下ろしたばかりのSMOKE JUMPERは
すでに鉄粉まみれだ。