DIARY

49FL

By 2019年1月31日 No Comments

photo:Kentaro Yamada

 

 

約1年を費やしてガラージビルドした愛機1949年式のH-D。

2015年の師走に開催された横浜HRCSに出展し

幸運にもDICE MAGAZINE’S PICKとCYCLE ZOMBEIS PICKを獲得した。

 

 

photo:Kentaro Yamada

 

国内外の友人たちの多大なるサポートのおかけで

当初のイメージを遥かに上回るプロジェクトとして

感動的なフィニッシュに至ったが

事の発端は勢い任せの見切り発車ゆえ

製作工程は当然の如く紆余曲折の連続で困難を極めた。

 

マスプロダクトのモーターサイクルをベースに

自らの美学を投影した世に1台を作るという行為。

鉄を熱して曲げ、切り、繋ぎ合せて磨き込んだ部品を

惜しみなく組み込んだ、オーナーにとって至上のCustom Bike。

One&Onlyを実現するために費やされる気の遠くなるような膨大な時間

そして”磨き”に代表される地味な仕込みの連続。

1台のCustom Bikeを生み出す苦悩と喜びを

身をもって体感した稀有な経験だった——

 

 

 

あれから3年。

2万kmほど走り込みすっかり目にも体にも馴染んだ昨今だが

実は昨年末から友人のアトリエに再びドッグインして

愛機のリニューアルに着手している。

 

2度目となる49FLプロジェクトの目玉は

オークランドの親友が筆をふるったフューエルタンクだ。

 

暇を見つけてはガラージに通い、ジャッキアップした愛機と対峙している今日この頃。

昨年末に下ろしたばかりのSMOKE JUMPERは

すでに鉄粉まみれだ。